
2025年度 若手研究助成募集要項
※今年度の募集は終了しました。
1. 趣旨
感染症学および微生物学の発展を支援するため、感染症学および微生物学研究に従事する若手研究者に対して研究助成金の交付を行います。
2. 対象分野
感染症学および微生物学に関する基礎医学、臨床医学、社会医学的研究を対象とします。
3. 助成内容
(1)助成金額:1件あたり最大100万円
(2)助成件数:20件程度
4. 申請者応募資格
次の要件のいずれも満たす必要があります。
(1)日本国内の大学(大学院生含む)、医療機関、国公立研究機関、または財団法人などの非営利研究機関に所属する者。ただし研究費は所属機関が管理できること(個人の金融機関口座への振込は不可)。
(2)2025年4月1日時点で、40歳未満であること。
・共同研究者の年齢は問いません。
・申請者の国籍は問いません。
・出産、育児休暇などの理由で研究活動を中断した研究者は、年齢上限を考慮する場合がありますので事務局へご相談ください。
(3)これまでに同一テーマで他の財団や機関から研究助成を受けていないこと。
(4)所属する部課もしくは研究室の責任者による推薦を受けること。
(5)所属上長(※1)から研究実施の承諾を得ていること。
(6)当財団から2024年中に研究助成金を受領していないこと。(※2)
5. 応募受付期間
2025年4月1日(火)~5月31日(土) 17時(締切)
6. 応募方法
当財団ホームページの電子申請システム(Graain)から申請してください。
応募書類(①2025年度若手研究助成交付申請書 ②推薦状および研究実施承諾書)は「Graain」内の配布書類からダウンロードしてご使用ください。郵送での受付は行なっておりません。
(1)「Graain」へログインする (新規の場合はアカウントを作成)。
(2)ログイン後、画面表示に従い必要情報を入力の上、応募書類をPDFファイルにて提出してください。
(注)アカウント作成時には、所属機関(大学・団体名など)の名称を、助成交付申請書に記載する所属機関名(所属講座・研究室名を含む)と同一の名称で登録してください。
7. 交付者の報告等の義務
(1)研究実績報告書(成果報告書および収支報告書)を 2026年10月末日までに提出していただきます。
(2)助成対象研究に採択された場合は、特別の事情が無い限り、当財団ホームページ上において、氏名、所属機関、役職、研究テーマ、(1)にて提出いただく研究成果報告書を公表いたします。
(3)助成金交付の通知を受けた後(助成対象期間含)に、異動・助成研究の変更や中止等が生じた場合には、速やかに事務局までご連絡ください。
(4)研究の成果の全部、もしくは一部を刊行または発表する場合には、その刊行物または発表資料を提出してください。
(5)(4)の刊行もしくは発表に際しては、当財団より助成を受けた旨を明示していただきます。和文の場合は「公益財団法人 杜の都医学振興財団」、英文の場合は、”Morinomiyako Medical
Research Foundation” と表記して下さい。
8. 利用規約及び個人情報の取り扱い
本選考において財団が取得した個人情報は、財団の事業目的範囲外で利用することはありません。また、申請者の許可なく第三者に個人情報を提供はいたしません。詳細規程についてご質問がある場合は事務局までお問合せください。
9. 選考方法
選考委員会において選考し、理事会で正式に決定します。
(採否理由に関するご質問には回答いたしかねますのでご了承ください。)
10. 採否の通知
2025年8月上旬に応募者全員に選考結果を通知します。
11. 助成についての詳細
(1)助成金額:1件あたり最大100万円
(2)助成件数:20件程度
(3)助成金の使途:申請者が研究を推進する費用であれば、直接経費、間接経費を問いません。ただし、申請者が所属する機関の間接経費、一般管理費(オーバーヘッド)、他の研究に流用可能な経費につきましては認めません。
(4)認めない使途(代表例)
・申請者および共同研究者への日当、謝金、報酬(旅費日当、出張日当、講演料、 原稿料、翻訳料、通訳料など役務提供による謝金、報酬)
・応募者本人および共同研究者の授業料
・応募者本人および共同研究者の所属機関への通勤・通学交通費
・学会年会費
・パソコン、タブレット端末、スマートフォン、プリンター、ソフトウェアなどのOA機器
・応募助成金額の25%を超える業務委託費およびデータ購入費
・応募助成金額の25%を超える旅費
(その他使途につき不明な点がありましたら事務局までお問合せください。)
(5)交付先:申請のあった口座への振込(申請者個人の口座への振込は不可とし、所属機関が管理する口座に限ります。)
(6)交付時期:2025年8月末日迄
(7)助成対象期間:2025年9月1日~2026年8月末日
問い合わせ先
注釈
※1 所属上長とは、大学所属の場合には所属学部長、病院所属の場合には病院長、研究機関所属の場合には所長に相当する、ご自身の所属する機関長を指します。
※2 研究テーマが異なる場合も、同一研究者の2年連続での受給を認めない趣旨です。
助成実績
2024年度
氏 名 | 所 属 機 関 | 役 職 | 研 究 テ ー マ |
---|---|---|---|
宇田 和宏 | 岡山大学病院 小児科 |
医員 | RSウイルスの重症化素因および新規治療薬候補の探索 |
北井 優貴 | 東京大学大学院 医学系研究科微生物学 |
助教 | RSウイルスのFusion蛋白の開裂活性化機構の解析 |
北川 浩樹 | 広島大学病院 感染症科 |
助教 | 末梢血検体を用いたマルチプレックス・デジタルPCRによる菌血症の迅速診断法開発 |
酒谷 英樹 | 和歌山県立医科大学 耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座 |
講師 | 嗅上皮に分布するTRPV1チャネルが鼻腔における感染防御機構に及ぼす役割の解明 |
白根 しおん | 東北大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科 |
大学院生 | 最近12年間に宮城県の耳鼻咽喉科クリニックで検出された肺炎球菌の薬剤感受性と血清型の動向と薬剤耐性株の遺伝学的解析 |
田村 友和 | 九州大学大学院医学研究院 基礎医学部門病態制御学講座ウイルス学分野 |
准教授 | 高感度生体イメージング技術による腸管系ウイルスの病原性発現機構と腸内環境が及ぼす影響の解析 |
田村 友梨奈 | 東北医科薬科大学大学院 薬学研究科臨床感染症学教室 |
大学院生 | 現行のminimum inhibitory concentration判定における濁度評価の妥当性について |
徳田 杏乃 | 京都橘大学 健康科学研究科 |
大学院生 | 愛玩動物における薬剤耐性大腸菌の実態把握と耐性遺伝子伝播要因の解明 |
藤浪 大輔 | 静岡県立大学 食品栄養科学部 |
助教 | グラム陰性細菌に作用する抗菌ペプチドの創出 |
吉田 美智子 | 東北大学大学院医学系研究科 小児病態学分野 |
大学院生 | 潜在性クリプトコックス感染マウスモデルにおけるFingolimod(FTY720)投与による内因性再燃の免疫機序の解明 |