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2025年度 若手研究助成募集要項

※今年度の募集は終了しました

2026年度は8月から9月末日の募集を予定しております

1. 趣旨

感染症学および微生物学の発展を支援するため、感染症学および微生物学研究に従事する若手研究者に対して研究助成金の交付を行います。

2. 対象分野

感染症学および微生物学に関する基礎医学、臨床医学、社会医学的研究を対象とします。

3. 助成内容

  • (1)助成金額:1件あたり最大100万円
  • (2)助成件数:20件程度
  • 4. 応募資格

    次の要件のいずれも満たす必要があります。

  • (1)日本国内の大学(大学院生含む)、医療機関、国公立研究機関、または財団法人などの非営利研究機関に所属する者。ただし、研究費は所属機関が管理できること(個人の金融機関口座への振込は出来ません)。
  • (2)2025年4月1日時点で、40歳未満であること。
    • 共同研究者の年齢は問いません。
    • 申請者の国籍は問いません。
    • 出産、育児休暇などの理由で研究活動を中断した研究者は、年齢上限を考慮する場合がありますので事務局にご相談ください。
  • (3)これまでに同一テーマで他の財団や機関から研究助成を受けていないこと。
  • (4)所属する部課もしくは研究室の責任者による推薦を受けること。
  • (5)所属上長(※1)から研究実施の承諾を得ていること。
  • (6)当財団から2024年中に研究助成金を受領していないこと。(※2)
  • 5. 応募受付期間

    2025年4月1日(火)~5月31日(土)17時(締切)

    6. 応募方法

    こちらの電子申請システム(Graain)から申請してください。 応募書類(①2025年度若手研究助成申請書 ②推薦状および研究実施承諾書)は「Graain」内の配布書類からダウンロードしてご使用ください。郵送での受付は行なっておりません。

  • (1)「Graain」へログインする (新規の場合はアカウントを作成)。
  • (2)ログイン後、画面表示に従い必要情報を入力の上、応募書類をPDFファイルにて提出してください。
  • (注)アカウント作成時には、所属機関(大学・団体名など)の名称を、研究助成申請書に記載する所属機関名(所属講座・研究室名を含む)と同一の名称で登録してください。

  • 7. 報告等の義務

  • (1)研究実績報告書(成果報告書および収支報告書)を 2026年10月末日までに提出していただきます。
  • (2)助成対象研究に採択された場合は、特別の事情が無い限り、当財団ホームページ上において、氏名、所属機関、役職、研究テーマ、(1)にて提出いただく研究成果報告書を公表いたします。
  • (3)助成金交付の通知を受けた後(助成対象期間含)に、異動・助成研究の変更や中止等が生じた場合には、速やかに事務局までご連絡ください。
  • (4)研究の成果の全部、もしくは一部を刊行または発表する場合には、その刊行物または発表資料を提出してください。
  • (5)(4)の刊行もしくは発表に際しては、当財団より助成を受けた旨を明示していただきます。和文の場合は「公益財団法人 杜の都医学振興財団」、英文の場合は、”Morinomiyako Medical Research Foundation”と表記して下さい。
  • 8. 利用規約及び個人情報の取り扱い

    本選考において財団が取得した個人情報は、財団の事業目的範囲外で利用することはありません。また、申請者の許可なく第三者に個人情報を提供はいたしません。詳細規程についてご質問がある場合、事務局までお問合せください。

    9. 選考方法

    選考委員会において選考し、理事会で正式に決定します。
    (採否理由に関するご質問には回答いたしかねますのでご了承ください。)

    10. 採否の通知

    2025年8月上旬に応募者全員に選考結果を通知します。

    11. 助成についての詳細

  • (1)助成金額:1件あたり最大100万円
  • (2)助成件数:20件程度
  • (3)助成金の使途:申請者が研究を推進する費用であれば、直接経費、間接経費を問いません。ただし、申請者が所属する機関の間接経費、一般管理費(オーバーヘッド)、他の研究に流用可能な経費につきましては認めません。
  • (4)認めない使途(代表例)
    • 申請者および共同研究者への日当、謝金、報酬(旅費日当、出張日当、講演料、原稿料、翻訳料、通訳料など役務提供による謝金、報酬)
    • 応募者本人および共同研究者の授業料
    • 応募者本人および共同研究者の所属機関への通勤・通学交通費
    • 学会年会費
    • パソコン、タブレット端末、スマートフォン、プリンター、ソフトウェアなどのOA機器
    • 応募助成金額の25%を超える業務委託費およびデータ購入費
    • 応募助成金額の25%を超える旅費 (その他使途につきご不明な点がありましたら個別に事務局までお問合せください。)
  • (5)交付先:申請のあった口座への振込(申請者個人の口座への振込は不可とし、所属機関が管理する口座に限ります。)
  • (6)交付時期:2025年8月末日迄
  • (7)助成対象期間:2025年9月1日~2026年8月末日
  • 問い合わせ先

    公益財団法人杜の都医学振興財団 事務局

    財団ホームページのお問い合わせフォームよりお問合せください。

    注釈

  • ※1 所属上長とは、大学所属の場合には所属学部長、病院所属の場合には病院長、研究機関所属の場合には所長に相当する、ご自身の所属する機関長を指します。ご不明な点は、事務局までお問合せください。
  • ※2 研究テーマが異なる場合も、同一研究者の方からの2年連続での受給を認めない趣旨です。

  • 助成実績           

    2025年度

    氏 名 所 属 機 関 役 職 研 究 テ ー マ
    ⻘⽊ 弘太郎 東邦⼤学 医学部
    微⽣物・感染症学講座
    助教 プラスミド性薬剤耐性菌院内感染対策のための逐次全ゲノム細菌伝播解析タイムリーフィードバックワークフロー開発と検証
    ⽼⽊ 紗予⼦ 国⽴健康危機管理研究機構
    国⽴感染症研究所 真菌部
    研究員 Candida aurisの病原性に関与する仮性菌⽷形成の誘導機構の解明
    岡部 永⽣ 福島県⽴医科⼤学
    医学部医学科 ⼩児科学講座
    助⼿ RSウイルスに対するワクチン及び抗体製剤の耐性化リスク評価と耐性回避型抗体の開発
    ⼩川 昂輝 名古屋市⽴⼤学
    ⼤学院薬学研究科 薬物送達学分野
    講師 吸⼊粉末ナノ粒⼦製剤を基盤とした肺感染症に対する⾮抗菌薬治療の開発
    兼⽥ 磨熙杜 富⼭⼤学
    学術研究部医学系 感染症学講座
    助教 ⾎中・唾液中濃度に基づくリネゾリドTDMの有⽤性検証とエビデンス構築のための多施設共同前向き介⼊研究
    鴨志⽥ 剛 明治薬科⼤学 薬学部
    感染制御学研究室
    講師 臨床分離株から⾒出されたセカンドメッセンジャーを介した新規バイオフィルム増強機構の薬剤耐性化への寄与とメカニズムの解明
    ⼩泉 亜未 国⽴健康危機管理研究機構
    国⽴感染症研究所 真菌部
    研究員 ヒト体内を模倣した低酸素条件への順応株の解析を通じたCandida auris特異的な定着機序の解明
    越川 拓郎 聖マリアンナ医科⼤学
    微⽣物学
    助教 常在菌由来の抗真菌物質によるカンジダ属感染制御と創薬的応⽤
    島﨑 健太朗 国⽴危機管理研究機構
    国⽴感染症研究所
    細胞科学部・第四室
    主任研究員 ⾼解像位相差イメージングとAIを活⽤した病原体感染細胞像から病原体種を識別可能な新規画像診断システム創出のための基盤構築
    ⾼橋 朋⼦ 埼⽟⼤学 ⼤学院理⼯学研究科
    ⽣命科学部⾨ 分⼦⽣物学領域
    核酸科学研究室
    准教授 新規に同定したマイクロRNA制御因⼦によるウイルス感染細胞の細胞運命スイッチング機構の解明
    武井 理美 順天堂⼤学 医学部
    臨床検査医学講座
    助教 重症感染症を引き起こすフラボバクテリウム科細菌の分⼦疫学解析
    ⽥中 愛海 名城⼤学 薬学部
    微⽣物学研究室
    特任助教 新興病原菌Streptococcus pseudoporcinusが産⽣する病原性因⼦の機能解析
    名取 達⽮ 信州⼤学医学部附属病院
    臨床検査部
    主任臨床検査技師 本邦におけるmec遺伝⼦陰性メチシリン耐性⻩⾊ブドウ球菌の薬剤耐性機序解明
    ⻑⾕川 諒 秋⽥⼤学⼤学院 医学系研究科
    総合診療・検査診断学講座
    医員 AmpC産⽣に分類されながら⾮典型的な感受性を⽰す⼤腸菌のβ-ラクタム耐性機序と伝播様式・治療薬に関する総合的検討
    真鍋 ⼤樹 産業医科⼤学 医学部
    呼吸器内科学
    診療助教 呼吸器真菌感染症における原因真菌同定のための網羅的解析法の構築
    ⽔野 友貴 東北医科薬科⼤学 医学部⼤学院
    医学研究科 社会地域医学領域
    感染症学
    助⼿ 環境⽔由来および⽔系環境に⽣息する⿂類における薬剤耐性菌の分⼦遺伝学的解析
    宮澤 拳 国⽴感染症研究所
    真菌部
    主任研究員 ⽣体防御機能を攪乱する⽷状菌エフェクタ分⼦の機能解析
    ⼋⽊ 瑛穂 東北医科薬科⼤学 薬学部
    天然物化学教室
    助教 カイコ感染モデルを⽤いた天然資源由来の新規抗バンコマイシン耐性腸球菌 (VRE) 薬の探索
    横⼭ 雄太 慶應義塾⼤学 薬学部
    医療薬学・社会連携センター
    医療薬学部⾨
    専任講師 肺⾮定型抗酸菌感染症治療薬の多剤同時測定系の確⽴および⺟集団薬物動態/薬⼒学/薬理遺伝学に基づく最適投与法の構築
    渡辺 直樹 ⻲⽥総合病院
    臨床検査部
    副主任 ⾼病原性肺炎桿菌による菌⾎症の臨床的特徴と抗菌薬耐性の包括的解析